纏と木遣りとは
纏(まとい)と木遣りについて
纏(まとい)とは
「江戸の火消し」と言えば、彼らが捧げ持つ謎の棒のようなものをイメージする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あの棒、もちろんしっかりと名前があります。
「纏(まとい)」と言い、火消しにとっては大切なシンボルでした。
自分の命をかけて火事場に飛び込む際に彼らは纏を捧げ持ったのです。
纏と火消し
江戸の昔に火消しとして従事していた鳶の人々。
彼らは各組に分かれてそれぞれの町内の消火活動に励んでいました。
彼らが各組のシンボルとして使用していたのが纏。
各組ごとに意匠が異なり、団結のシンボルとなっていました。
纏は各組の頭(かしら)が火災している住宅の付近の住宅の上で捧げ持ち、自分と部下の人々の士気高揚の目印としました。
木遣り唄
さらに、町火消しとセットなっているもう一つの風物詩が、「木遣り唄」です。
元々は、幅広く労働歌として歌われていましたが、江戸の火消したちが磨き上げ祝いの席や様々な席で歌われるようになりました。
揃いの半纏を着た屈強な男たちが歌い上げる木遣り唄は、
腹にずしりと来る不思議な感動を味わうことができます。